用語集

訪問看護に関する用語を解説しています。

「あ」の用語

悪性腫瘍
あくせいしゅよう
体を構成する細胞に由来し、進行性にふえたもののうち、異常な細胞が周りに広がったり、別の臓器へ移ったりして、臓器や生命に重大な影響を与えるもののこと。

体や臓器の表面などを構成する細胞(上皮細胞)からできる「癌(がん)」と、骨や筋肉などを構成する細胞からできる「肉腫」に分類される。
アロマセラピー
強く心地よいアロマ(芳香(ほうこう))を放つ植物油を用いて、リラックスや、幸福感を促進したり、心身の健康を増進したり、症状を緩和したりするときなどに利用される補完代替療法の1つ。

アロマセラピーを提供する人のことをアロマセラピストという。
IADL/手段的日常生活活動
あいえーでぃーえる/しゅだんてきにちじょうせいかつどうさ
電話の使い方、買い物、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理など、日常生活動作(ADL : activity of daily living)ではとらえられない高次の生活機能の水準を測定するもの。IADL(instrumental activities of daily living)とも呼ばれる。

在宅生活の可能性を検討する場合は、ADLの評価だけでは不十分であり、IADLが重要な指標となる。
RSST
あーるえすえすてぃ
嚥下機能のスクリーニングテストで、反復唾液嚥下テストのこと。

唾液嚥下を30秒間繰り返してもらい、「できるだけ何回も飲み込んでください」と指示してのど仏のあたりに指をあてて嚥下の有無を確認する。正常値は30秒間で3回以上と言われている。
アリセプト/ドネペジル
アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬である。

エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されている。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めている。
アミロイドβ
あみろいどべーた
アルツハイマー病の主要な病理変化には老人斑と神経原線維変化があるが、この老人斑は発症の早期から認められ、その主要構成成分がアミロイドβである。比較的疾患特異性は高いが、正常脳でも認められる。

このようなAβが脳内に蓄積をするためには産生増加、凝集促進、分解低下などのいくつかのメカニズムが考えられる。
アルブミン
一群のタンパク質に名づけられた総称。一般的に肝臓で生成され、アルブミン濃度が低下している場合は、肝疾患、ネフローゼや栄養失調が疑われる。

卵白(albumen)を語源とし、卵白の構成タンパク質のうちの約65%を占める主成分タンパク質に対して命名され、さらにこれとよく似た生化学的性質を有するタンパク質の総称として採用されている。代表的なものに卵白を構成する卵アルブミン、脊椎動物の血液の血漿に含まれる血清アルブミン、乳汁に含まれる乳アルブミンがある。

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「い」の用語

EBウイルス/EBV
いーびーういるす/いーびーう゛ぃー
1964年にエプスタインとバールによって発見されたウイルスのこと(エプスタインバールウイルス、Epstein-Barr Virus)。EBウイルスに感染すると、発熱、のどの痛み、リンパ節の腫れなどの症状が現れる。また、体がだるくなったり、発疹が出たりすることもある。

日本人の場合は乳幼児期に感染することが多く、症状がないため感染に気づかないこともある。
医療費控除
いりょうひこうじょ
自分や自分と生計を一にする家族のために1年間に一定以上の医療費の負担があった場合に、一定額を所得から差し引くことにより税金が軽減される制度。この控除により、支払う所得税や住民税の税額が軽減される。

医療費控除を受けるには、会社などの年末調整とは別に、医療費の領収書などを添付して自分で確定申告をする必要がある。
医療用麻薬/オピオイド鎮痛薬
いりょうようまやく/おぴおいどちんつうやく
脊髄(せきずい)や脳の痛みを伝える神経組織にある、オピオイド受容体と呼ばれる部位に作用して痛みを止める薬の総称。

がんの痛みの治療で用いられるオピオイド鎮痛薬には、コデイン、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどがあり、せき止めとしても使われるコデインは軽度から中等度の痛みに、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルは中等度から高度の強さの痛みの治療に使われる。
イレウス/腸閉塞
ちょうへいそく
病気や治療の影響で、腸内の食べ物や水分の流れが悪くなり、便やガスが出なくなること。おなかの強い痛みや吐き気を自覚する。

手術創周囲の炎症や、炎症の影響で腸が互いに癒着するために腸が狭くなっていること、薬物の影響で腸の動きが弱くなるなどの原因で起こる。
インフォームドコンセント
インフォームド・コンセント(英: informed consent)とは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で(英: informed)、対象者が自らの自由意思に基づいて医療従事者と方針において合意する(英: consent)ことである(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれる)。

説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれている。また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければならない。
一次予防事業
いちじよぼうじぎょう
介護や支援を必要としない元気な高齢者に対する、心身の機能や生活機能の低下の予防又は悪化の防止のための事業。介護予防に関する情報を受けたり、地域の自主的な介護予防教室などに参加できる。
インテーク
援助を求めて相談機関を訪れた者にソーシャル-ワーカーなどが行う面接。ケースワークの最初の段階。インテーク面接。
インスリン
すい臓のランゲルハンス島β細胞で作られるホルモン。 食事によって血液中のブドウ糖が増えるとインスリンが分泌され、その働きによりブドウ糖は筋肉などへ送り込まれ、エネルギーとして利用される。
医療法人社団
いりょうほうじんしゃだん
病院、医師や歯科医師が常勤する診療所、または介護老人保健施設の開設・所有を目的とする法人。一定の目的によって結集した人の集団をいう。

一定の目的によって結合した財産の集団である財団と対立する概念である。

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「え」の用語

栄養サポートチーム/NST
えいようさぽーとちーむ/えぬえすてぃー
栄養状態の悪い患者様に対し、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などが協力して、それぞれの専門分野による知識や技術を出し合って、患者様の栄養状態の改善に努めることを目的とした医療チームのこと。栄養状態を評価・判定し、個々の患者様の状態に合った栄養管理の方法を考える。

栄養補助食品の利用や食べやすい調理法を提案したり、栄養をとる方法を静脈栄養(点滴)や経腸栄養(けいちょうえいよう)に変えたりする場合もある。
ST/言語聴覚士
えすてぃー/げんごちょうかくし
発声や発音、言語や聴覚などのコミュニケーション能力に問題がある場合や、飲み込みがうまくできない患者様に訓練、指導、助言を行い、日常生活の機能回復や改善をする役割を担う専門家。

英語名の略から、ST(エス・ティー)と呼ばれることもある。
嚥下障害
えんげしょうがい
食べ物を口から胃や腸などの消化管へ送り込むための、一連の流れが障害されている状態。食べ物が口からこぼれる、のみ込みにくい、食事中にむせたりせき込んだりする、食事が喉につかえるなどの症状が起こる。
ADL/日常生活動作
えーでぃーえる/にちじょうせいかつどうさ
食事や着替え、トイレ、入浴といった、日常生活に最低限必要な動作や、それらを行えるかどうかの状態を指す。

交通機関や電話の利用、調理、買い物など、自立した在宅生活を営む上で必要となる動作は、IADLとして区別される。
ABCD-StomaRケア
えーびーしーでぃー/すとーまけあ
ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケールであるABCD-StomaRを用いて採点した結果
を基に、必要なストーマのスキンケア方法を導き出すためのツール

エピソード記憶
えぴそーどきおく
個人的に体験された出来事についての記憶。 たとえば「みかん」という言葉から想起される「小さい頃、おばあちゃんの家のこたつで一緒にみかんを食べた」という思い出や、そこから連想される具体的な経験のこと。

カナダの心理学者タルヴィングが、「命題記憶」の1分類として「意味記憶」と対比させた概念。

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「お」の用語

往診
おうしん
医師が在宅で療養している患者様を訪問して診察・検査・治療などを行うこと。
OT/作業療法士
おーてぃー/さぎょうりょうほうし
厚生労働大臣の免許を受けて、生活における身近な作業活動(手芸、工作など)を用いて、患者様の食事や洗面、入浴、着替えなどの日常生活機能を回復・維持させたり、改善したりする役割を担う専門家。

英語名、Occupational TherapistからOT(オー・ティー)と呼ばれることもある。
オピオイド鎮痛薬/医療用麻薬
おぴおいどちんつうやく/いりょうようまやく
脊髄(せきずい)や脳の痛みを伝える神経組織にある、オピオイド受容体と呼ばれる部位に作用して痛みを止める薬の総称。

がんの痛みの治療で用いられるオピオイド鎮痛薬には、コデイン、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどがあり、せき止めとしても使われるコデインは軽度から中等度の痛みに、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルは中等度から高度の強さの痛みの治療に使われる。
オランザピン/ジプレキサ
非定型抗精神病薬の一つ。統合失調症治療薬として承認され、後に双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善する薬剤となった。

主な副作用は不眠、眠気、体重増加、アカシジア、ジスキネジア、振戦、倦怠感不安・焦燥、興奮・易刺激性。
オレンジクロス
地域看護と家庭医療を中核とする医療・看護・介護・予防を融合し、有機的な連携を確立し、新たな「統合型生活医療」を創造し普及する活動。

一般財団法人オレンジクロス⇒https://orange-cross.org/

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「か」の用語

介護支援専門員/ケアマネジャー
かいごしえんせんもんいん
ケアプランを立てたり、介護サービス提供者や施設とサービスを受ける人とその家族との連絡調整に当たったりする専門家のこと。

介護保険で在宅サービスを受ける場合、介護保険で認定された給付費内でのサービスを組み立てることになり、これをケアプラン(介護サービス計画)と呼ぶ。
介護施設
かいごしせつ
在宅で過ごす場合にデイサービスなどの通所で使う施設と、入所施設がある。がん患者であっても、介護が必要な状態で病状が比較的安定している場合には、介護施設を活用することが療養上有効なことがある。

介護施設の多くは、介護保険の要介護度と連動して契約が検討されるので、介護保険の手続きが必要。詳細は病院の相談員、または地域包括支援センター、相談支援センターで聞くことができる。
介護保険制度
かいごほけんせいど
40歳以上の国民全員が被保険者となって保険料を負担し、介護が必要と認定されたときに、費用の一部を支払って介護サービスを利用する制度のこと。

介護保険制度で利用できるサービスには、在宅で利用する訪問サービスのほか、通所サービス、短期の施設入所(短期入所生活介護/療養介護〔ショートステイ〕)、長期の施設入所などがある。
介護保険サービス
かいごほけんさーびす
(1)65歳以上の人で要支援・要介護状態となったとき、(2)40歳?64歳までの人で要支援・要介護の状態の原因が、末期がん等の特定疾病によると診断された場合に受けられるサービス。居宅、施設、地域密着型サービスがある。

利用するにはまず、本人または家族が市区町村の担当窓口などで申請を行う必要がある。
化学療法
かがくりょうほう
化学物質(抗がん剤)を用いて、がん細胞を破壊する治療法。1種類で使われることもあるが、病状に合わせていくつかの種類の薬を組み合わせて使うことや、手術や放射線治療と組み合わせて行われることもある。
患者会
かんじゃかい
同じ病気や障害、症状などの共通する体験を持つ患者様などが集まり、情報交換や交流する会のこと。

活動の内容はそれぞれの会によって様々で、特定のがんに限定している会もあれば、様々な種類のがんを対象に活動しているところもある。
がん診療連携拠点病院
がんしんりょうれんけいきょてんびょういん
専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の整備、患者・住民への相談支援や情報提供などの役割を担う病院として、国が定める指定要件を踏まえて都道府県知事が推薦したものについて、厚生労働大臣が適当と認め、指定した病院。

がん診療連携拠点病院には、各都道府県で中心的役割を果たす「都道府県がん診療連携拠点病院」と、都道府県内の各地域(2次医療圏)で中心的役割を果たす「地域がん診療連携拠点病院」がある。
管理栄養士
かんりえいようし
食べること・栄養を通して、健康の増進、病気の予防、病気の重症化を防ぎ、生活の質の維持・向上を支援している専門家のこと。
緩和ケア
かんわけあ
がんの患者様の体や心のつらさを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方。身体的・精神的・社会的・スピリチュアル(霊的)な苦痛について、つらさを和らげる医療やケアを積極的に行い、患者様と家族の社会生活を含めて支える「緩和ケア」の考え方を早い時期から取り入れていくことで、がんの患者様と家族の療養生活の質をよりよいものにしていくことができる。
緩和ケア病棟
かんわけあびょうとう
がん患者様を主な対象とし、体と心の苦痛緩和のための治療とケアを行う病棟。「ホスピス」も同じような意味で用いられている言葉だが、「緩和ケア病棟」のほうが、終末期に限らない症状のコントロールをより強く意識した言葉として捉えられる場合がある。

在宅緩和ケアを受けている患者様の家族の肉体的・精神的疲労を軽減することを目的とした短期(レスパイト)入院など、入院形態は多様化している。医療費は健康保険が適用され、厚生労働省から「緩和ケア病棟」として承認を受けた施設の場合、医療費は定額制となる。
看護職
かんごしょく
保健師・助産師・看護師・准看護師の免許を持って身近なところで健康維持・増進に関する支援や、療養生活のお世話をしている専門家のこと。
介護付き有料老人ホーム
かいごつきゆうりょうろうじんほーむ
介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設であり、介護が必要となっても、当該有料老人ホームが提供する特定施設入居者生活介護を利用しながら当該有料老人ホームの居室で生活を継続することが可能である。

介護サービスは有料老人ホームの職員が提供することとなっており、特定施設入居者生活介護の指定を受けていない有料老人ホームについては介護付と表示することはできない。
疥癬
かいせん
ヒゼンダニ(疥癬虫、Sarcoptes scabiei)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患。非常に多数のダニの寄生が認められる角化型疥癬(痂皮型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬(通常疥癬)がある。

病院、高齢者施設、養護施設などで集団発生の事例が増加しており、疥癬感染防止対策マニュアルの作成が行われているが、予防、治療法などに混乱があり、医療および介護関係者の間で問題となっている。
看護小規模多機能型居宅介護(かんたき)
かんごしょうきぼたきのうきょたくかいご
利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、短期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問(介護)」に加えて、看護師などによる「訪問(看護)」も組み合わせた事業。家庭的な環境と地域住民との交流の下で、介護と看護の一体的なサービスの提供を受けることができる。
介護老人保健施設/老健
かいごろうじんほけんしせつ/ろうけん
ご入居の対象となる方はホームによって異なるが、概ね65歳以上で、自立の方から要支援、要介護の方まで幅広く入居することができる(「健康型」を除く)。また、空室があればすぐに入居することも可能。

日々の生活を快適に過ごせるようにサービスが配慮されており、居室は基本的に個室となり、プライバシーが守られている。設備が充実しているホームが多く、レストランやシアタールームなどホテルのような快適性を持つホームもある。最近では入居金0円や月額利用料が安価なホーム、医療ケアが充実しているホームなど様々なニーズに対応しているところも増えている。
介護予防
かいごよぼう
高齢者が要介護状態になるのを防いだり、要介護状態の人が悪化するのを防ぎ、改善を図ること。2005年の介護保険制度改革(介護保険改革)で導入された。

要介護認定で軽度の要支援1、2の人に対する新予防給付と、介護が必要になる可能性が高い人向けの地域支援事業からなり、予防プランは、市町村が設置する地域包括支援センターの保健師らが作成する。地域支援事業は、寝たきりや認知症などで要介護状態になる前に介護予防を図る事業。年1回の介護予防検診や転倒・骨折予防教室、認知症介護教室などのサービスが中心となる。
介護予防・日常生活支援総合事業
かいごよぼう・にちじょうせいかつしえんそうごうじぎょう
市町村が中心となって、地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することにより、地域の支え合いの体制づくりを推進し、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すもの。

平成27年4月施行とされている総合事業の実施については、市町村の判断により、事業開始を平成29年3月末まで猶予することができる。
カイポケ
かいぽけ
業務効率を大幅改善する、居宅介護支援ソフト。

ガランタミン/レミニール
ガランタミンはアルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬であり、日本では2011年からヤンセンファーマ株式会社より「レミニール(R)」の商品名で販売されている。

軽度および中等度のアルツハイマー型認知症に適応がある。

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「き」の用語

義肢装具士
ぎしそうぐし
医師の処方にもとづき、義肢や装具の装着部位の採寸や採型、作製およびからだへの適合を行う専門家のこと。
QOL
きゅーおーえる
Quality of Lifeのことで、「生活の質」と訳すこともある。治療や療養生活を送る患者様の肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味する。病気による症状や治療の副作用などによって、患者様は治療前と同じようには生活できなくなることがあり、QOLは、このような変化の中で患者様が自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指すという考え方である。

治療法を選ぶときには、治療効果だけでなくQOLを保てるかどうかを考慮していくことも大切。
禁煙治療
きんえんちりょう
喫煙習慣は、たばこの煙に含まれるニコチンに体が依存してゆくことで形成される。ニコチンは依存性が非常に高い物質のため、本人の意志の力だけで禁煙するのは困難であり、禁煙を楽に、確実に成功させるためには、禁煙補助薬を使うことが効果的。禁煙補助薬を用いた禁煙は、薬局・薬店で購入できる市販薬(OTC薬)を用いる方法と、医療施設で処方薬を用いた禁煙治療を受ける方法があり、医療施設での禁煙治療では、禁煙補助薬の処方のほか、禁煙を継続しやすいように医師からの助言などを受ける。

最近では、「禁煙外来」などを設けて禁煙を支援するための治療を行う医療施設がふえている。医療施設での禁煙治療は、一定の条件を満たした場合、合計5回までの外来受診の治療費が公的医療保険の適用となる 。
居宅介護支援事業所
きょたくかいごしえんじぎょう
介護を必要とされる方が、自宅で適切にサービスを利用できるように、ケアマネジャー(介護支援専門員)が心身の状況や生活環境、本人・家族の希望等に沿って、ケアプラン(居宅サービス計画)を作成したり、ケアプランに位置づけたサービスを提供する事業所等との連絡・調整などを行う事業。
機能強化型訪問看護ステーション
きのうきょうかがたほうもんかんごすてーしょん
在宅医療を推進するため、24時間対応、ターミナルケア、重症度の高い患者の受け入れや居宅介護支援事業所の設置等の機能の高い訪問看護ステーションのこと。

機能強化型訪問看護ステーションとしての要件は以下の通り。

①常勤看護職員7人以上
②訪問看護ターミナルケア療養費又はターミナルケア加算の算定数が年に合計20回以上
③特掲診療料の施設基準等の別表第7に該当する利用者が月に10人以上
④24時間対応体制加算の届出を行っていること
⑤指定訪問看護事業所と居宅介護支援事業所が同一敷地内に設置され、かつ、当該訪問看護事業所の介護サービス計画が必要な利用者のうち、当該居宅介護支援事業所により介護サービス計画を作成されている者が一定程度以上であること
⑥地域住民等に対する情報提供や相談、人材育成のための研修を実施していることが望ましい

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「く」の用語

グリーフケア
死別を経験し亡くなった人を思い慕う気持ちを中心に湧き起こる感情・情緒に心が占有されそうな自分に気づく「喪失」と、死別という現実に対応してこの窮地をなんとかしようと努力を試みる「立ち直りの思い」の二つの間で不安定で身体上にも不愉快な反応・違和感を経験することを「グリーフ」と言う。このような状態にある人に、さりげなく寄り添い、援助することを「グリーフケア」と言う。
空腹時血糖
くうふくじけっとう
血糖値は、正常な場合でも食事の前と後では異なり、食事をとると炭水化物が吸収されてブドウ糖となって血液中に出てくるため、食後の血糖値は食前よりも高くなる。検査結果の見方として、通常、空腹時血糖値が126mg/dl、あるいは食後血糖値が200mg/dlをこえると糖尿病と診断される。

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「け」の用語

ケアマネジャー/介護支援専門員
かいごしえんせんもんいん
ケアプランを立てたり、介護サービス提供者や施設とサービスを受ける人とその家族との連絡調整に当たったりする専門家のこと。

介護保険で在宅サービスを受ける場合、介護保険で認定された給付費内でのサービスを組み立てることになり、これをケアプラン(介護サービス計画)と呼ぶ。
経管栄養
けいかんえいよう
口から食事を取れない、あるいは十分に取ることができないときに、胃や腸の中に管を入れて栄養剤を注入し、栄養状態を保つ、あるいはよくするための方法。
健康食品/保健機能食品・サプリメント
けんこうしょくひん/ほけんきのうしょくひん
健康食品と呼ばれるものは、法律上の定義はなく、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般に対して使われている。いわゆる健康食品のうち、国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たした食品は「保健機能食品」と呼ばれる。日本国内においては、サプリメントと健康食品というものに関して明確な違いが定められているわけではない。

健康食品は、食品として提供されるものを、サプリメントは錠剤またはそれに類するものを指して使われることが多い。
ケアプラン
要支援、要介護に認定された本人や家族の希望に添った介護サービスを適切に利用できるように、本人や家族の心身の状況や生活の環境などに配慮し、利用する介護サービスの種類や内容を定めた「介護サービスの利用計画」のこと。

ケアプランは居宅介護支援事業者(ケアプラン作成機関)、ケアマネジャーに作成を依頼することができる。自分で作成することも認められているが、その場合は利用者(本人・家族)が市区町村へ届け出なければならない。ケアプランは、利用者の心身の状態の変化などに配慮し、常に適切なサービスが利用できるように随時変更される。
言語聴覚士/ST
げんごちょうかくし/えすてぃー
発声や発音、言語や聴覚などのコミュニケーション能力に問題がある場合や、飲み込みがうまくできない患者様に訓練、指導、助言を行い、日常生活の機能回復や改善をする役割を担う専門家。

英語名の略から、ST(エス・ティー)と呼ばれることもある。

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「こ」の用語

抗がん剤
こうがんざい
がんの治療に用いられる薬剤のこと。がん細胞の増殖を妨げたり、がん細胞そのものを破壊する作用を持った薬。作用の仕方によって、さまざまな種類の薬があり、単独、あるいは、数種類を組み合わせて用いられる。

錠剤やカプセル剤といった経口薬(のみ薬)と、点滴のように血管に直接投与する注射薬などがある。
抗がん剤治療/薬物療法
こうがんざいちりょう/やくぶつりょうほう
がん細胞の増殖を防いだり、がん細胞そのものを破壊する作用をもった抗がん剤を用いた治療法。がんが増えるのを抑えたり、成長を遅らせたり、転移や再発を防いだり、小さながんで転移しているかもしれないところを治療するためなどに用いられる。

「化学療法」「分子標的治療」「ホルモン療法(内分泌療法)」が含まれる。
高額療養費制度
こうがくりょうようひせいど
公的医療保険における制度の1つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、超えた額が助成される制度。

高額療養費では、年齢や所得に応じて、本人が支払う医療費の上限が定められており、またいくつかの条件を満たすことにより、さらに負担を軽減する仕組みも設けられている。
後見人
こうけんにん
本人に代わって遺言・相続・契約などの法律行為等を行う法定代理人のこと。
誤嚥
ごえん
食べ物や唾液(だえき)が食道ではなく気管に入ってしまうこと。むせたり、肺炎の原因にもなる(誤嚥性肺炎)。
呼吸リハビリテーション
こきゅうりはびりてーしょん
病気や外傷によって呼吸器に障害が生じた患者様に対して、可能な限り機能を回復し、あるいは維持することによって、症状を改善し、患者様自身が自立した日常や社会生活を送れるように継続的に支援する医療。
コンプライアンス(コンプラ) 法令順守
ほうれいじゅんしゅ
コーポレートガバナンスの基本原理の一つで、企業が法律や内規などのごく基本的なルールに従って活動する事、またはそうした概念を指し、ビジネスコンプライアンスという場合もある。「コンプライアンス」は「企業が法律に従うこと」に限られない「遵守」「応諾」「従順」などを意味する語。なおRegulatory complianceは直訳すると「規制追従」という意味になります。

今日ではCSR(corporate social responsibility の略。企業の社会的責任履行)と共に非常に重視されている概念、仕組み。
厚労省(厚生労働省)
こうろうしょう(こうせいろうどうしょう)
「国民生活の保障及び向上を図り、並びに経済の発展に寄与するため、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進並びに労働条件その他の労働者の働く環境の整備及び職業の確保を図ること」(厚生労働省設置法第3条第1項)および「引揚援護、戦傷病者、戦没者遺族、未帰還者留守家族等の援護及び旧陸海軍の残務の整理を行うこと」(同法第3条第2項)を任務とすると規定されている。2001年(平成13年)1月の中央省庁再編により、厚生省と労働省を廃止・統合して誕生した。

厚生労働省⇒https://www.mhlw.go.jp/
高齢者住宅新聞
こうれいしゃじゅうたくしんぶん
「高齢者の住まいと介護・医療を考える」をテーマに新聞を発行している高齢者住宅新聞社。介護業界の最新情報が満載。
高次脳機能検査
こうじのうきのうけんさ
高次脳機能障害と診断するためには様々な検査が必要になる。一般的なCTやMRI検査だけではなく、臨床心理士や言語聴覚士、作業療法士による神経心理学的検査が必要となる。

代表的な検査として改定長谷川式知能評価スケール(HDS-R)やMMSE、三宅式記銘力検査などがある。これらの神経心理学検査は、大がかりな医療機械による検査ではなく、担当者が簡単な質問をして答えてもらい、その回答を点数化して高次脳機能を評価する。
高次脳機能障害
こうじのうきのうしょうがい
病気(脳血管障害、脳症、脳炎など)や、事故(脳外傷)によって脳が損傷されたために、認知機能に障害が起きた状態を高次脳機能障害といい、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、情緒・行動障害が含まれる。

認知(高次脳機能)とは、知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知過程と行為の感情(情動)を含めた精神(心理)機能を総称する。
個別機能訓練
こべつきのうくんれん
目標に合わせた個別のプログラムを作成し機能訓練を継続していくこと。筋力強化と基礎体力の維持を図り、安全な在宅生活を送る基盤を作る。

機能訓練で体を動かすことが認知症に対してはその進行の緩和に役立ち、転倒や誤嚥防止に繋がり廃用性症候群による寝たきりを防ぐことができる。
5-7デイ
ごななでい
5~7時間未満でサービスを利用するプランのこと。

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「さ」の用語

在宅医療
ざいたくいりょう
病院ではなく、住み慣れた自宅などで病気の療養をすること。外来診察に通いながら治療を続けている場合も含む。

在宅医療は、患者様やその家族による医療(セルフケア)と、地域の医師、がんの治療や緩和ケアを専門とする医師、看護師、セラピストらが訪問して行う訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーションなどからなる。
在宅緩和ケア
ざいたくかんわけあ
在宅で療養している患者様に対する緩和ケアのこと。

がんに伴うさまざまな問題(痛み、不快な症状、家族との関係、精神的不安、経済的不安など)に対して、在宅でも患者様が療養しやすい環境を整えるという観点で、医療的な面だけではなくさまざまな視野から総合的に支えていく。
在宅療養支援診療所
ざいたくりょうようしえんしんりょうじょ
在宅で療養している患者様や家族の求めに医師や看護師らが24時間体制で応じ、必要であれば訪問診療や訪問看護を行う診療所のこと。

ほかの医療機関や訪問看護ステーションと連携して緊急時に対応するほか、介護支援専門員(ケアマネジャー)と連携して医療サービスと介護サービスとの調整なども行う。
在宅時医学総合管理料(在医総管)
ざいたくじいがくそうごうかんりりょう(ざいいそうかん)
在宅を行う医療機関の経営の柱となる管理料のこと。この在医総管を算定できる患者の数が多ければ多いほど経営は安定する。

重度の患者をみるよりも、ある程度軽めの患者をたくさん診る方が経営のメリットが大きい仕組みになっているところが問題点の一つ。この管理料はお客様には負担にはなるが、訪問診療料や往診料だけでは、医師や看護師の人件費も出せない。この管理料によって、24時間対応の当番制の維持や質の高い在宅医療のシステムを維持する費用、治療に必要な物品を支給する費用にも充てられている。
在宅がん医療総合管理料(在医総)
ざいたくがんいりょうそうごうかんりりょう(ざいいそう)
在宅療養支援診療所が居宅において療養を行っている通院が困難な末期の悪性腫瘍患者に対して、計画的な医学管理の下に総合的な医療を提供した場合に算定できるもの。

訪問診療と訪問看護の費用を包括的に管理料として算定できるいわゆる丸めの点数。
作業療法士/OT
さぎょうりょうほうし/おーてぃー
厚生労働大臣の免許を受けて、生活における身近な作業活動(手芸、工作など)を用いて、患者様の食事や洗面、入浴、着替えなどの日常生活機能を回復・維持させたり、改善したりする役割を担う専門家。

英語名、Occupational TherapistからOT(オー・ティー)と呼ばれることもある。
サービス付き高齢者向け住宅/サ高住
さーびすつきこうれいしゃむけじゅうたく/さこうじゅう
高齢者住まい法の基準により登録される、介護・医療と連携し、高齢者の安心を支えるサービスを提供する、バリアフリー構造の住宅。

60歳以上の高齢者または要介護・要支援認定者およびその同居者。同居者は、配偶者・同条件の親族・特別な理由により同居する必要があると登録主体(都道府県又は指定機関)が認めた人が入居できる。
サービス担当者会議(サ担)
さーびすたんとうしゃかいぎ
ケアプラン原案を作成し、サービス調整を行った後、サービス担当者を集めてケアプランの内容を検討する会議を開く。このサービス担当者会議は、利用者の状態像の変化などにより、ケアプランを変更する際にも開かれる。

ケースにかかわるサービス機関が一堂に会する貴重な場であり、チームケアを進めるうえで欠かせない。ケアマネジャーはここで、関係者を招集したり、司会進行を行うなどの重要な役割を担う。
サテライト
在宅医療業界では、職員の勤務や運営などについて一定の要件を満たしていれば、その事業所と一体となって介護保険の指定を受けることができ、いくつかの要件さえ満たしていれば、人員の数や設備の広さなどが定められた基準より不足していても、介護保険による訪問看護サービスをおこなうことができるシステムを指す。

「本体から離れて存在するもの」の比喩としてよく使われる。
さわやかサポート(大田区地域包括)
さわやかサポートは区内21カ所に設置されており、保健師や地域ケアの経験がある看護師、社会福祉士、主任介護支援専門員といった専門職が、地域にお住まいの高齢者やそのご家族から、介護・福祉に関して総合的な相談に応じている。

3-5デイ
さんごでい
3~5時間未満でサービスを利用するプランのこと。

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「し」の用語

持続注入ポンプ
じぞくちゅうにゅうぽんぷ
決められた量の薬液を決められた速さで体内に注入する装置。薬の種類や目的に応じて、動脈、静脈、皮下に針を刺し、数分?数時間かけて薬液を注入する。

がん医療では、主に抗がん剤や麻酔薬、鎮痛薬の投与に使用され、病院で使用される機械型ポンプ、在宅医療で使用される機械型PCAポンプ、バルーン型ポンプなどがある。
社会福祉士
しゃかいふくしし
患者様の治療や療養と毎日の暮らしが安定して継続できるよう、治療費の相談、家族や仕事の悩み、療養生活での不安、転院による治療の継続や在宅への移行、在宅サービスの利用の申請など、療養生活にかかわる幅広い相談に応じる専門家のこと。

英語名の略から、SW(ソーシャルワーカー)と呼ばれることもある。
住宅改修[介護保険などによる]
じゅうたくかいしゅう
在宅療養するに当たり、安全で快適に過ごせるよう居住空間を改修すること。

廊下、トイレ、浴室などへの手すりの設置、段差の解消、すべりにくい床材への変更、引き戸などへの変更、洋式便器への取替えなどの改修工事は、介護保険の利用により1割負担ですむ(但し、利用限度額がある)。
ショートステイ/短期入所
たんきにゅうしょ
在宅で療養する患者様が福祉施設に短期間(数日? 1週間程度)入所して介護を受けられるサービスのことで、介護保険が適用される。

短期入所には、介護老人福祉施設で提供される入浴、排泄、食事などの生活介護と、介護老人保健施設や介護療養型医療施設で医師や看護師などによる医学的管理のもとで提供される療養介護がある。
腫瘍
しゅよう
細胞が異常に増殖したもの。転移をしない良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)がある。
腫瘍マーカー
しゅようまーかー
がん(腫瘍)がつくり出す特殊な物質のうち、体液中(主として血液中)で測定できるもの。がん(腫瘍)の状態の目安として使われる。
腫瘤
しゅりゅう
こぶ、固まりのこと。腫瘍性のものや炎症性のものがある。
紹介状/診療情報提供書
しょうかいじょう
/しんりょうじょうほうていきょうしょ
患者様がほかの医療機関を受診するとき、それまで担当していた医師が患者様を紹介するに当たって、発行する書類。内容はこれまでの症状や診断・治療などといった診療のまとめや、紹介の目的などが書かれている。

紹介状によって患者様の診療情報が引き継がれるため、次の施設であらためて検査や診断をしないで、継続的な診療を行うことができる。
障害年金制度
しょうがいねんきんせいど
年金に加入中で病気などで重度の障害が残った方に、年金を早くから支給する制度。人工肛門の造設や、咽頭(いんとう)部摘出を受けた方のほか、日常生活で介助が不可欠だったり、生活や仕事に著しい制限を受ける状態になった方でも受給できることがある。

手続きは、市区町村役場の国民年金窓口、または年金事務所で行える。
小規模多機能型施設
しょうきぼたきのうがたしせつ
在宅で療養している患者様に、通い・訪問・泊まりの介護サービスを24時間365日提供する施設。日帰りで施設を利用するデイケアービスや、自宅へのヘルパーの派遣、施設への宿泊サービスなどがあり、介護保険が適用される。

施設の周辺地域の方を対象とした少人数登録制なので、住み慣れた地域でサービスを受けることが可能。
小児がん拠点病院
しょうにがんきょてんびょういん
小児がんの医療および支援を提供する地域(近隣都道府県を含む)の中心施設として、厚生労働大臣が指定した病院。地域における小児がん医療および支援の質の向上のけん引役を担っている。

質の高い医療・支援を提供するために一定程度の集約化が必要であることから、当面の間、全国で10カ所整備するものとされている。
傷病手当金
しょうびょうてあてきん
事業所に雇用され、かつ健康保険に加入している人が、業務外の病気やけがのために勤務できず給料が出ないときに、連続して休んだ日が3日間あった上で、4日目以降休んだ日に対して健康保険から支給される手当金のこと。申請をする場合は「傷病手当金支給申請書」に事業主の証明と医師の意見書を付けて保険者に提出する。

詳細については、事業所の社会保険担当者か保険者(全国健康保険協会の都道府県支部または健康保険組合の窓口など)にご相談ください。
心療内科
しんりょうないか
発症や経過に心理的・社会的な因子が密接に関与する病気である心身症を主に診療する科のこと。身体面だけでなく、心理面や社会面も含めた総合的な診療を行う。
歯科医師
しかいし
むし歯や歯周病の予防と治療を行う。
褥瘡
じょくそう
臨床的には、患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすもの。一般には床ずれ(とこずれ)とも呼ばれる。

褥瘡は健康な個体に一時的な外力が加わって形成される偶発性(または突発性)褥瘡と、慢性的に経過し難治であり、そのような治癒遷延をきたすなんらかの要因を持つ患者群に好発・集積する傾向のある尋常性褥瘡に大別して考察される。
自立支援医療(精神通院医療)
じりつしえんいりょう(せいしんつういんいりょう)
公費負担医療のひとつ。精神疾患(てんかんを含む)の治療のため通院による精神医療を継続的に要する病状にある者に対して医療費の自己負担を軽減するもの。
自己負担限度額
じこふたんげんどがく
医療費が高額の場合には、所得金額の違い(所得区分)によって自己負担する金額の限度額が法律で定められており、これがを自己負担限度額という。

自己負担限度額は上位所得者、一般、低所得者の3つに区分され、それぞれ金額の算出方法が決められている。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
しーおーぴーでぃー/まんせいへいそくせいはいしっかん
代表的な慢性呼吸器疾患の一つで、肺胞の破壊や気道炎症が起き、緩徐進行性および不可逆的に息切れが生じる病気。多くの場合、咳嗽や喀痰も見られている。
2012年には世界で年間300万人がCOPDで死亡しており、これは世界における死因の6%を占めている。

気管支喘息も閉塞性肺疾患の一つであるが、COPDとは異なる病態として区別される。しばしば混同されているが、アレルギーを主病因とすること、通常は可逆的であること、好発年齢が若い、などの点でCOPDと異なる。COPDと喘息が合併する場合も知られている。
小規模多機能型居宅介護
しょうきぼたきのうがたきょたくかいご
利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、短期間の「宿泊」や利用者の自宅への「訪問」を組合せ、家庭的な環境と地域住民との交流の下で日常生活上の支援や機能訓練を行う。
事務長
じむちょう
病院における事務長とは、医療知識以上に、人間関係を円滑にする調整力や高い人間性、問題解決能力、行動力や、交渉力、教育能力、経営能力が必要と考えられている。

具体的には、病院経営、人材採用や配置・昇給・昇格等の人事労務管理や部下の教育育成、文章作成や周知、名簿作成等総務関係、給料や経理等の一般事務、医療事務、理事長等の秘書業務、苦情やクレーム対策やトラブル問題解決・相談、業務改善、入社式や忘年会の段取り、行政官庁の書類の作成や折衝・立ち入り検査への対応、新規事業、補助金申請、国会・県会・市議会議員・地域の水利組合・自治会・地域住民等との良好な人間関係構築、施設・営繕管理、各委員会の委員長やメンバーや病院の経営等の多岐にわたる。
CKD/慢性腎臓病
しーけーでぃー/まんせいじんぞうびょう
腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFRが60m?/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態。
実地指導
じっちしどう
指定更新期間内に1回、都道府県から担当者が介護サービス事業所へ出向き、適正な事業運営(ケアマネジメントやコンプライアンスにのっとった業務)が行われているか確認するもの。
重症児/重症心身障害児
じゅうしょうじ/じゅうしょうしんしんしょうがいじ
重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態を重症心身障害といい、その状態にある子どもを重症心身障害児という。さらに成人した重症心身障害児を含めて重症心身障害児(者)と呼ぶことに定めている。

ただしこれは、医学的診断名ではなく、児童福祉での行政上の措置を行うための定義(呼び方)である。
周辺症状/BPSD
しゅうへんしょうじょう/びーぴーえすでぃー
周辺症状というのは、別名BPSDというもので、精神的なものと身体的なものに分けられる。

幻覚症状、妄想、せん妄、抑うつなどが挙げられる。
手段的日常生活活動/IADL
しゅだんてきにちじょうせいかつどうさ/あいえーでぃーえる
電話の使い方、買い物、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理など、日常生活動作(ADL : activity of daily living)ではとらえられない高次の生活機能の水準を測定するもの。IADL(instrumental activities of daily living)とも呼ばれる。

在宅生活の可能性を検討する場合は、ADLの評価だけでは不十分であり、IADLが重要な指標となる。
主任介護支援専門員
しゅにんかいごしえんせんもんいん
介護支援専門員の業務について十分な知識・経験をもつ介護支援専門員で、ケアマネージメントを適切かつ円滑に提供するために必要な知識・技術を修得した方。

原則として介護支援専門員の実務経験が5年以上あり、所定の専門研修課程を修了した者となっていて、これは介護保険法施行令第37条の15に示されている、「地域包括支援センターの職員に対する研修」の中で、地域包括支援センターの配置職員は研修を受けなければならないことになっている。
徐脈
じょみゃく
心拍数が1分間に60回に満たない状態。 ⇔ 頻脈

成人の安静時の心拍数は、通常、毎分60?80回程度。
自費
じひ
『尊厳の保持』と『自立支援』を目的とした介護保険(共助)とは異なり、自分の豊かな生活や生きがいのために全額自己負担、自己責任でサービスを選択、購入するもの。
介護保険ではご利用出来ない全額自己負担の生活援助を中心とした幅広いサービスを指す。
自己負担上限額管理票
じこふたんじょうげんがくかんりひょう
1ヶ月ごとに患者様が負担する金額が、患者様の状態によって異なり、その患者様毎に自己負担の上限に達しているかどうかを把握するために使われているもの。
ジプレキサ/オランザピン
非定型抗精神病薬の一つ。統合失調症治療薬として承認され、後に双極性障害における躁症状及びうつ症状の改善する薬剤となった。

主な副作用は不眠、眠気、体重増加、アカシジア、ジスキネジア、振戦、倦怠感不安・焦燥、興奮・易刺激性。

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「す」の用語

スキンテア
通常の医療・療養環境の中で生じる摩擦やずれによって主に高齢者に発生する皮膚の急性
損傷のこと。

繊維芽細胞が破壊されコラーゲンやエラスチンが減ってしまうと、表皮と真
皮の結合が弱くなってしまい、ごくわずかな刺激でも皮膚を損傷してしまいます。https://www.jwocm.org/pdf/best_practice.pdf
ストーマ
自然の排泄経路以外に設けた排泄口のこと。人工肛門や人工尿路などがある。

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「せ」の用語

生活福祉資金貸付制度
せいかつふくししきんかしつけせいど
低所得者世帯、障害者世帯、介護を要する65歳以上の高齢者がいる世帯、失業者世帯に、都道府県の社会福祉協議会が生活福祉資金として貸し付ける制度。用途別に、貸し付けの条件や貸付限度額が設けられている。

手続きの窓口は、お住まいの各市区町村の社会福祉協議会となる。
生活保護制度
せいかつほごせいど
病気で仕事ができない、収入が乏しいといった理由で生活が苦しい場合に、経済的援助を行う制度。世帯員全員があらゆる手段を尽くしても、最低限度の生活を維持できないときに、はじめて適用される。

申請を行うと、福祉事務所のケースワーカーが自宅を訪れ、生活や仕事、資産状況などを調査します。その結果をもとに給付の可否や、その世帯にとって必要な扶助が決められる。手続きの窓口は、お住まいの地域を所管する福祉事務所や、福祉事務所を設置していない町村にお住まいの方は、町村役場となる。
セカンドオピニオン
診断や治療方法について、担当医以外の医師の意見を聞くこと。別の医師の意見を聞くことで、患者様がより納得のいく治療を選択することを目指す。

主治医に「すべてを任せる」という従来の医師患者関係を脱して、複数の専門家の意見を聞くことで、より適した治療法を患者自身が選択していくべきと言う考え方に沿ったものである。
精神保健福祉士(PSW)
せいしんほけんふくしし/ぴーえすだぶりゅー
精神保健福祉士法で位置づけられた、精神障害者に対する相談援助などの社会福祉業務に携わる人の国家資格。

英語名(Psychiatric Social Worker)からPSWと呼称される。
精神科訪問看護指示書
せいしんかほうもんかんごしじしょ
当該患者に対する診療を担う保険医療機関の保険医(精神科の医師に限る)が、診療に基づき指定訪問看護事業者からの指定訪問看護の必要を認め、患者又はその家族等の同意を得て当該患者等の選定する訪問看護ステーションに対して交付する指示書。

指定訪問看護事業者とは、介護保険法第41条第1項に規定する指定居宅サービス事業者若しくは同法第53条第1項に規定する指定介護予防サービス事業者(いずれも訪問看護事業を行う者に限る)又は健康保険法第88条第1項に規定する指定訪問看護事業者をいう。
成年後見
せいねんこうけん
広義にはその意思能力にある継続的な衰えが認められる場合に、その衰えを補い、その者を法律的に支援する(成年後見)ための制度をいう。

これには民法に基づく法定後見と、任意後見契約に関する法律に基づく任意後見とがある(広義の成年後見制度には任意後見を含む)。
専門看護師
せんもんかんごし
解決困難な健康問題を持つ個人や家族に対して、より質の高い看護ケアを提供するための、深い知識と技術を持った看護師のこと。特定の専門分野ごとに認定される資格で、日本看護協会が行う専門看護師認定試験の合格者に与えられる。
精神科訪問看護
せいしんかほうもんかんご
病院を退院された後、あるいは外来通院されている方が、安心して治療を継続しながら快適な生活を送ることができるよう「看護師」・「精神保健福祉士」・「作業療法士」などの専門職がご自宅に伺って日常生活への支援などを行なう制度。
精神科対応強化型訪問看護ステーション
せいしんかたいおうきょうかがたほうもんかんごすてーしょん
精神科訪問看護として算定を行うには、精神疾患を有する者に対する看護について相当の経験を有する「保健師、看護師、作業療法士」でなければならない。その算定要件を満たしたスタッフにより構成され、精神疾患を持つお客様への訪問を主体とするステーションのこと。
ソフィアメディ株式会社⇒https://www.sophiamedi.co.jp/

精神疾患を有する者に対する看護について相当の経験を有するとは…
①精神科を標榜する保険医療機関において、精神病棟又は精神科外来勤務した経験を有する者
②精神障害者に対する訪問看護の経験を有する者
③精神保健福祉センター又は保健所等における精神保健に関する業務の経験を有する者
④専門機関等が主催する精神保健に関する研修を修了している者
セロクエル
抗精神病薬の一種。セロクエルの効能は統合失調症となっているが、気分が高まってしまって落ち着かなくなってしまったり場合、また、何もしたくなくなるなど、停滞してしまった心身活動を改善する働きをする。気分がフラフラと変わってしまう疾患の他、イライラ落ち着かなくなってしまい、集中力に欠けてしまった場合や、 気分が沈滞してしまい、様々な事象に対して興味が湧かなくなってしまった場合など様々な精神症状にセロクエルは応用されている。

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「そ」の用語

創部
そうぶ
手術でできた創(きず)の部位のこと。
ソーシャルワーカー
患者様の治療や療養と毎日の暮らしが安定して継続できるよう、治療費の相談、家族や仕事の悩み、療養生活での不安、転院による治療の継続や在宅への移行、在宅サービスの利用の申請など、療養生活にかかわる幅広い相談に応じる専門家のこと。

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「た」の用語

対症療法
たいしょうりょうほう
病気に伴う症状を和らげる、あるいは消すための治療。がんによる痛みや治療による副作用の症状が強い場合などに、それぞれの症状に応じた治療が行われる。

がんを取り除くといった、根治を目指す治療ではないが、つらい症状に対応して痛みや不快な症状を取り除くことで、QOL(Quality Of Life:生活の質)を維持することを目指す。
退院後訪問指導料
たいいんごほうもんしどうりょう
入院患者が退院後1ヶ月計5回に限って利用できるサービスで、病院のWOCナース等が自
宅に訪問しケアに必要な指導を行ってくれます。訪問看護師に同行してもらうこともでき
ます。

退院前カンファレンス
たいいんまえかんふぁれんす
病院での入院加療を終え、今後自宅にて療養を希望される場合に、病院での主治医と在宅療養を担当する医師の間で患者様の病態について情報を共有すること。一般的には、退院前に病院で行われる。
短期入所/ショートステイ
たんきにゅうしょ
在宅で療養する患者様が福祉施設に短期間(数日? 1週間程度)入所して介護を受けられるサービスのことで、介護保険が適用される。

短期入所には、介護老人福祉施設で提供される入浴、排泄、食事などの生活介護と、介護老人保健施設や介護療養型医療施設で医師や看護師などによる医学的管理のもとで提供される療養介護がある。
弾性ストッキング[リンパ浮腫の治療における]
だんせいすとっきんぐ
皮下組織内の圧力を高めて毛細血管からの漏れ出しや、リンパ液がたまるのを防ぐ効果があり、足や下半身の圧迫に使用される。
弾性包帯
だんせいほうたい
リンパ浮腫の治療として、圧迫療法を行うための特殊な包帯。高度な技術を要するため、専門の医療者の判断のもとリンパ浮腫の症状、程度に応じて使用される。
ダンピング症候群
だんぴんぐしょうこうぐん
胃の切除後の再建など、食べ物の流れを変えることにより、これまで胃の中を通っていた食べ物が直接腸に流れ込むために、めまい、動悸(どうき)、発汗、頭痛、手指の震えなどのさまざまな不快な症状が起こるもの。
退院調整看護師
たいいんちょうせいかんごし
退院支援センターや医療連携室などと呼ばれる退院調整部署にキーパーソンとして配置される看護師のこと。

地域の保健・医療・福祉サービスとも連携しながら、在宅医療へと向かう患者様と家族をサポートしていく役割を担っている。
退院調整
たいいんちょうせい
患者様が居宅などの環境においても必要な医療が継続していくよう,居宅サービス利用,療養環境整備,必要物品の調達,療養費の試算といった多方面からの調整を行うことであり,安心な退院に向けて直接的援助を担うチームメンバーを調整すること。

病棟(外来)から橋渡しされた患者様を、地域の医療者(医療機関)へ橋渡しする連携部門の仕事。
退院調整看護師の役割が「退院支援」「退院調整」のどちらに比重が置かれるのか、施設によって異なる。
タウ蛋白
たうたんぱく
脳神経細胞の中に蓄積し神経細胞そのものを死滅させる物質。アルツハイマー型認知症の原因と言われている。

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「ち」の用語

地域がん診療病院
ちいきがんしんりょうびょういん
がん診療連携拠点病院(決められた要件を満たした厚生労働大臣指定の病院)が無い地域(2次医療圏)に、都道府県の推薦を基に厚生労働大臣が指定した病院。基本的に隣接する地域のがん診療連携拠点病院のグループとして指定され、拠点病院と連携しつつ、専門的ながん医療の提供、相談支援や情報提供などの役割を担っている。
地域がん診療連携拠点病院
ちいきがんしんりょうれんけいきょてんびょういん
地域内で中心的役割を果たすよう、厚生労働大臣が指定した病院で、原則として各地域(2次医療圏)に1カ所置かれている。専門的ながん医療を提供するとともに、各地域のがん診療の連携協力体制の整備やがんに関する相談支援情報の提供を担っている。
地域がん登録
ちいきがんとうろく
特定の地域に居住する住民に発生したすべてのがん患者様を対象とするがん登録のこと。対象地域における各種がん統計値(罹患数、罹患率、受療状況、生存率)の整備を第1の目的としている。
地域包括支援センター
ちいきほうかつしえんせんたー
地域にあるさまざまな介護サービス提供者の連携のもとに、地域の介護サービスの中核として、介護サービスを円滑に提供できるよう支援する施設。保健師、主任ケアマネジャー、ソーシャルワーカーが職員として勤務しており、患者様の相談に応じて必要とされるサービスを受けられるよう調整を行う。

介護が必要になる状態を予防するための事業なども実施している。
調剤薬局
ちょうざいやっきょく
医師の処方せんに基づいて薬剤師が薬を調剤する施設。薬剤師は、在宅で療養している患者様に薬の配達、服薬・管理指導、副作用の説明などを行うこともある。
腸閉塞/イレウス
ちょうへいそく
病気や治療の影響で、腸内の食べ物や水分の流れが悪くなり、便やガスが出なくなること。おなかの強い痛みや吐き気を自覚する。

手術創周囲の炎症や、炎症の影響で腸が互いに癒着するために腸が狭くなっていること、薬物の影響で腸の動きが弱くなるなどの原因で起こる。
直腸診
ちょくちょうしん
肛門から直腸へ指を入れて、診察をする方法。
地域包括ケアシステム
ちいきほうかつけあしすてむ
できる限り住み慣れた地域で安心して自分らしい生活を送れる社会を実現するために、適切な医療・介護・介護予防・生活支援・住まいが一体的に提供されるシステムのことで、高齢者にその日常生活圏内でさまざまなサービスをトータルで提供する体制のこと。

さまざまなサービスとは、(1)医療(2)介護(3)介護予防(4)住まい(5)生活支援サービスの5つで、これらを分断して提供するのではなく、すべてを一体として考え、利用者のニーズに合わせて切れ目のない支援をしていこうというもの。
地域包括メディ・ケアシステム
ちいきほうかつめでぃ・けあしすてむ
(1)医療(2)介護(3)介護予防(4)住まい(5)生活支援サービスの5つをソフィアグループで地域に合わせ、当該地域の方々が安心して暮らせるための在宅医療・介護インフラの強化していくシステム。
地域密着型サービス
ちいきみっちゃくがたさーびす
介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らしていけるように、市町村指定の事業者が地域住民に提供するサービス。
注意分割機能
ちゅういぶんかつきのう
料理を作るときに、一度に何品か同時進行で作る、人と話をするときに、相手の表情や気持ちに注意を向けながら話すなど仕事や計算をテキパキと行う複数の事を同時に行う時、適切に注意を配る機能のこと。
中核症状
ちゅうかくしょうじょう
認知症の症状にはその人の性格や周りの環境によって個人差がある周辺症状と、共通して起こる中核症状があり、周辺症状は起こるものと起こらないものがあるが、中核症状は誰にでも起こる症状である。

中核症状の種類は、記憶障害、見当識障害、理解力や判断力の低下、実行機能障害、感情表現の変化などである。
超重症児
ちょうじゅうしょうじ
より高度でより濃密な医学的管理を必要とする度合いが大きいか否かを基準にしている。重症心身障害児の定義と異なり、知的機能あるいは脳機能障害の程度に関する項目は判定基準にはない。

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「つ」の用語

通所介護/デイサービス
つうしょかいご
在宅で療養する患者様が福祉施設に通って、日常生活の世話や心身機能の訓練(入浴や食事の提供、排泄の介助やレクリエーションなど)を受けられるサービスで、介護保険が適用される。

施設の利用者の能力に応じて自立した生活を送れるよう、日常生活上で必要な世話を行い、同時に心身の機能を維持することを目的としている。
通所リハビリテーション/デイケア
つうしょりはびりてーしょん
在宅で療養する患者様が病院、診療所、老人保健施設に通って、理学療法や作業療法、その他のリハビリテーションを受けられるサービスで、介護保険が適用される。

治療計画に基づいたリハビリテーションを中心に身体機能の回復や機能の低下の予防を図り、在宅で療養する患者様が自立して生活できることを目的としている。

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「て」の用語

定期巡回随時対応型訪問介護看護<一体型>
ていきじゅんかいずいじたいおうがたほうもんかいごかんご<いったいがた>
一日複数回の「短時間の定期巡回訪問」と、ご利用者さまからの通報により応対・訪問を行う「随時訪問・随時対応」とを組み合わせたサービスで、「必要なタイミング」で「必要な量と内容」のケアを提供することができるサービス。一つの事業所で訪問介護と訪問看護のサービスを一体的に提供する「一体型事業所」をいいます。
定期巡回随時対応型訪問介護看護<連携型>
ていきじゅんかいずいじたいおうがたほうもんかいごかんご<れんけいがた>
事業所が地域の訪問看護事業所と連携をしてサービスを提供するサービス。「連携型事業所」 ⇒ 訪問看護(居宅での療養上の世話・診療の補助)は連携先の訪問看護事業所が提供している。
Dカフェ
でぃーかふぇ
認知症のかたと家族、地域のかた、医療や介護の専門職員など、誰もが参加でき、認知症や介護などについて話し合える場。

運営は、NPO法人Dカフェまちづくりネットワークに委託して実施している。⇒https://d-cafe.kazekusa.jp/
低栄養
ていえいよう
エネルギーとたんぱく質が欠乏した状態、健康な体を維持し活動するのに必要な栄養素が足りない状態をいう。
ディアドコキネシス
口腔機能(特に口唇、舌)の巧緻性および速度を評価する方法。被験者に「パ」「タ」「カ」の単音節をそれぞれ10秒間ずつにできるだけ早く繰り返し発音させて、1秒あたりの発音回数を測定する。

正常値は、「パ」が6.4回/秒、「タ」が6.1回/秒、「カ」が5.7秒である。被験者に無理をさせないために、評価時には途中で息継ぎをしてもよいことを伝える必要がある。
通所リハビリテーション/デイケア
つうしょりはびりてーしょん
在宅で療養する患者様が病院、診療所、老人保健施設に通って、理学療法や作業療法、その他のリハビリテーションを受けられるサービスで、介護保険が適用される。

治療計画に基づいたリハビリテーションを中心に身体機能の回復や機能の低下の予防を図り、在宅で療養する患者様が自立して生活できることを目的としている。
通所介護/デイサービス
つうしょかいご
在宅で療養する患者様が福祉施設に通って、日常生活の世話や心身機能の訓練(入浴や食事の提供、排泄の介助やレクリエーションなど)を受けられるサービスで、介護保険が適用される。

施設の利用者の能力に応じて自立した生活を送れるよう、日常生活上で必要な世話を行い、同時に心身の機能を維持することを目的としている。
電子カルテ
でんしかるて
従来医師・歯科医師が診療の経過を記入していた、紙のカルテを電子的なシステムに置き換え、電子情報として一括してカルテを編集・管理し、データベースに記録する仕組み、またはその記録のこと。
デパケン
比較的新しい抗てんかん薬で,広い適応症を持っている。脳内GABA(ガンマアミノ酪酸)濃度,ドパミン濃度を高めて脳内の抑制系を賦活(活性化)し,けいれん発作を防止すると考えられている。

なお,バルプロ酸ナトリウムには片頭痛にも効果のあることがわかり,2011~12年に処方目的に「片頭痛発作の発症抑制」が追加されている。

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「と」の用語

頓服/頓用
とんぷく/とんよう
薬の服用方法(飲み方)で、食前、食後、就寝前などのように定期的に内服するのではなく、症状に応じて服用することをいう。
特別養護老人ホーム/特養
とくべつようごろうじんほーむ/とくよう
65歳以上で常時の介護を必要とし、かつ居宅においてこれを受けることが困難であり、やむを得ない事由により介護保険法に規定する介護老人福祉施設に入所することが著しく困難である者、または、介護福祉施設サービスに係る施設介護サービス費の支給に係る者などを入所させ、養護することを目的とする施設。
独居
どっきょ
ひとりで住んでいること。ひとり住み。ひとり暮らし。
ドネペジル/アリセプト
アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬である。

エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されている。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めている。

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「な」の用語

難病法
なんびょうほう
持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として、難病の患者に対する医療費助成に関して、法定化によりその費用に消費税の収入を充てることができるようにするなど、公平かつ安定的な制度を確立するほか、基本方針の策定、調査及び研究の推進、療養生活環境整備事業の実施等の措置を講ずるもの。
7-9デイ
ななきゅうでい
7~9時間未満でサービスを利用するプランのこと。

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「に」の用語

日常生活動作/ADL
にちじょうせいかつどうさ/えーでぃーえる
食事や着替え、トイレ、入浴といった、日常生活に最低限必要な動作や、それらを行えるかどうかの状態を指す。

交通機関や電話の利用、調理、買い物など、自立した在宅生活を営む上で必要となる動作は、IADLとして区別される。
認知症
にんちしょう
脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)やアルツハイマー病等、さまざまな病気に基づく脳の変化により、日常生活に種々の程度の支障、困難が生まれ、記憶や物事を認識する機能が低下した状態をいう。
認定作業療法士
にんていさぎょうりょうほうし
作業療法士の中でも、一定以上の臨床実技の能力、教育、研究、管理運営能力を持つもつ人が研修を受けることで、作業療法士の質を高め、そして安定を図るためのもの。

認定作業療法士になるためには、日本作業療法士協会が制定した研修を受講しなければならず、受講要件は、作業療法士の経験年数が5年以上でなければならない。
認定看護師
にんていかんごし
日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいう。
二次予防事業
にじよぼうじぎょう
生活機能の低下があるため、要支援・要介護になるおそれがあると認定された高齢者を対象とした介護予防事業のこと。

要支援・要介護の認定を受けている人を除いた、介護保険の第1号被保険者に限られる。

「は」の用語

バイパス手術
ばいぱすしゅじゅつ
バイパス手術は、流れの悪くなっている血管や、がんなどによりふさがってしまった消化管などの迂回(うかい)路をつくる手術で、血液や食べ物の流れをスムーズにさせるために行う。

例えば膵臓がんでは、がんを切除できないような場合に十二指腸などが詰まって食事が取れなくなってしまうのを防ぐため、胃と腸をつなぐバイパス手術をして食事が取れるようにすることがある。
PALRO
ぱるろ
PALRO(パルロ)は富士ソフトが製造・販売しているヒューマノイドロボット。「PALRO」という名称は「PAL」(友達)と「RO」(ロボット)から名づけられた。

人間の言葉をよく理解でき、積極的に話しかけながらコミュニケーションを取ることができる会話をする介護ロボットの導入が、物忘れやボケ防止、認知症の予防やセラピー効果の観点から注目を集めている。⇒https://palro.jp/
バイタルサイン
患者の生命に関する最も基本的な情報である、心拍数・呼吸(数)・血圧・体温の4項目のこと。

医療現場ではバイタルとも略される。
抜針
ばっしん
その名の通り、針を抜くことを指す。点滴などを持続的に行っていた人が点滴が不要になった際に抜針は行われる。
バリアフリー
対象者である障害者を含む高齢者等が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語。

「設備やシステムが広く障害者や高齢者などに対応可能であること」を指して英語では「アクセシビリティ」(accessibility)と呼び、それに対して、「バリアフリー(barrier free)」は、建物の段差を取り除くことなどのみを示している。

「ひ」の用語

PT/理学療法士
ぴぃーてぃー/りがくりょうほうし
厚生労働大臣の免許を受けて、運動、および電気・光線・温熱・マッサージなどの物理的な方法を用いて、患者様の体の運動機能を回復させたり、機能低下を予防する役割を担う専門家のこと。

英語名、Physical Therapist の略から、PT(ピー・ティー)と呼ばれることもある。
日和見感染症
ひよりみかんせんしょう
健康な人には害のないような弱い細菌や真菌、ウイルスなどにより感染し、症状がでること。重度の免疫機能が低下している造血幹細胞移植をした患者様や血液疾患の患者様などに起こりやすい。
貧血
ひんけつ
赤血球の数が減少したり、酸素を運ぶ能力が低下した状態。

抗がん剤や放射線による治療では、骨髄の血液細胞をつくる働きが低下して、貧血を生じる。しかし、赤血球の寿命は120日と長いため、貧血の症状は治療1?2週間後より徐々に出現してくる。貧血による症状がつらかったり、症状がなくともヘモグロビンの値が一定の値以下になれば、赤血球輸血が行われる。
BPSD/周辺症状
びーぴーえすでぃー/しゅうへんしょうじょう
周辺症状というのは、別名BPSDというもので、精神的なものと身体的なものに分けられる。

幻覚症状、妄想、せん妄、抑うつなどが挙げられる。
頻脈
ひんみゃく
脈拍が1分間に100回を超える状態。 ⇔ 徐脈

成人の安静時の心拍数は、通常、毎分60?80回程度。
ピラティス
身体と精神を結合して同時にコントロールすることにより、それぞれ別々に行なったときよりも効果的に精神と肉体を強化することのできる革新的な方法、スキルのこと。結果として、精神の解放(ストレスからの解放)としなやかで疲れにくい、怪我の少ない、強い筋肉が得られる。
BMI
びーえむあい
身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数。 このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなる。 そこでBMI=22となる体重を理想としたのが標準体重であり、BMI 25以上を肥満と判定している。

「ふ」の用語

副作用
ふくさよう
薬の作用の中で、治療に必要なもの以外の作用。あらゆる薬に程度の差こそあれ、副作用は必ず存在する。

抗がん剤を用いた化学療法では、がん細胞を抑える作用以外の作用が副作用となり、用いる抗がん剤の種類や投与量によって起こりやすい副作用が異なる。一時的な副作用としては骨髄抑制、口内炎、嘔気、下痢、脱毛などがある。一部には、元の状態に回復しない副作用もあり、また、治療が終わって長い時間がたってから起こる、不妊や二次性発がんなどの副作用もある。
福祉用具のレンタル・購入[介護保険などによる]
ふくしようぐのれんたる・こうにゅう
在宅で療養する場合には、介護保険を利用して料金の1割負担で電動ベッドや付属のテーブル・マットレス、車いす、エアマットなどの用具をレンタルまたは購入することができる。

利用限度額は10万円で、年度単位で計算される。
福祉保健局
ふくしほけんきょく
東京都庁の子育て支援施策、障害者や高齢者に対する保健・福祉施策、医療提供体制の整備、健康づくりや医療費助成などの施策、また、社会福祉施設に対する指導検査や、生活保護や国民健康保険制度の円滑な運営に関する事務等を行う知事部局。新型インフルエンザや食品偽装などの健康危機に対して迅速かつ総合的な対応を図るため、食品・医薬品の監視指導、環境保健対策、感染症対策等も行う。
ファイブコグテスト
軽度認知障がいの時期に低下する記憶、注意、思考、の認知機能の状態を評価するために、東京都老人総合研究所で開発された集団認知機能検査。全国各地の自治体で取り入れられている。
プライベート看護(自費の訪問看護)
滞在時間や利用日数の制限なく24時間365日いつでも利用できる自費の訪問看護。

事業者毎にその呼称は様々。例)プラチナ看護、オーダーメード看護、パーソナルナース、VIP看護・・・他

「へ」の用語

平成30年同時改定
へいせい30ねんどうじかいてい
医療・介護ともに、これまでも計画の見直しや報酬の改定は繰り返されてきたものの、2018(平成30)年度には、介護報酬・診療報酬の同時改定のみならず、第7次医療計画・第7期介護保険事業(支援)計画・第3期医療費適正化計画がスタートする。つまり、今後の医療・介護施策において極めて大きな節目となる。

「ほ」の用語

放射線治療
ほうしゃせんちりょう
病変(がん)に治療用の放射線を当てて、がん細胞を死滅させる治療。放射線は、がん細胞だけでなく正常細胞にも同様に作用するが、一般的に正常細胞のほうががん細胞よりも障害の程度が軽く、放射線照射前の状態に回復しやすいとされている。したがって放射線は分割して照射することで、がん細胞をより障害することができる。照射の方法や量は、がん細胞の種類や場所によって違ってくる。

放射線治療の主な副作用としては、全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)、食欲低下、嘔気(おうき)・嘔吐(おうと)、皮膚の変化等があげられる。長期的には照射された臓器の機能低下や、二次がんの発生などがあげられる。
訪問介護/ホームヘルプ
ほうもんかいご
訪問介護員(ヘルパー)が在宅で療養している患者様の自宅を訪問して生活支援を行うサービスのことで、介護保険が適用されます。外出や通院の付き添い、着替えの手伝い、体をふいて清潔に保つなどの身体介護と、患者様本人の部屋の掃除、洗濯、調理などの生活援助からなる。

ヘルパーは、ケアマネジャーが作成する訪問介護計画に基づいて身体介護や生活援助を行う。
訪問看護
ほうもんかんご
看護師や保健師が、在宅で療養している患者様の自宅を訪問して医療面から療養生活の支援を行うサービスのこと。主治医の指示に基づいた生活支援、リハビリテーション、床擦れ予防処置、カテーテル管理、介護や看護に関する相談などがある。

医療保険または介護保険を利用してこのサービスを受けることができる。
訪問診療
ほうもんしんりょう
医師が、在宅で療養している患者様の自宅を計画的・定期的に訪問し、診察、検査、治療などを行うこと。さまざまな医学的な管理や、がんの痛みなどに対する在宅緩和ケア、終末期のケアも行う。

医療保険または介護保険が適用される。
保険外併用療養費制度
ほけんがいへいようりょうようひせいど
通常、健康保険で認められていない診療を受けるときには、医療費は全額自己負担となるのが原則だが、厚生労働大臣の定める「評価療養」と「選定療養」は保険診療との併用が認められている。

付加的な診療(先進医療にかかわる費用)については全額自己負担となるが、一般の保険診療と同様に扱われるもの(診察や検査、入院費など)は、通常の保険診療と同様に一部を自己負担し、残りは健康保険から支払われる。
保健機能食品・サプリメント/健康食品
ほけんきのうしょくひん/けんこうしょくひん
健康食品と呼ばれるものは、法律上の定義はなく、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般に対して使われている。いわゆる健康食品のうち、国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たした食品は「保健機能食品」と呼ばれる。日本国内においては、サプリメントと健康食品というものに関して明確な違いが定められているわけではない。

健康食品は、食品として提供されるものを、サプリメントは錠剤またはそれに類するものを指して使われることが多い。
ホスピス
がん患者様を主な対象とし、体と心の苦痛緩和のための治療とケアを行う病棟。「緩和ケア病棟」も同じような意味で用いられている言葉であるが、「ホスピス」のほうが終末期のケアをより強く意識した言葉として捉えられる場合がある。

医療費は健康保険が適用され、厚生労働省から「緩和ケア病棟」として承認を受けた施設の場合、医療費は定額制となる。
ホームヘルパー
在宅で福祉の援助を必要とする高齢者や障害者に、買い物、炊事、掃除、洗濯などの家事援助から、食事、入浴、排泄の介助などを行う。

厚生労働省が認定した講習事業者の講習を修了すると認定される「認定資格」である。
訪問看護師
ほうもんかんごし
お客様のお宅に伺い、医師の指示による医療行為はもちろんのこと、体の状態観察、病気や介護予防、重症化予防への支援、リハビリ、ターミナル期のケア、ご家族への介護指導や相談など、皆様が在宅で安心して過ごせるようにお手伝いをするパートナーのこと。
訪問看護指示書
ほうもんかんごしじしょ
介護保険と医療保険、どちらの保険制度を利用して訪問看護サービスを受ける際にも必要となる、医師からの指示書のこと。

訪問看護指示書の有効期限は、主治医が発行後6ヶ月となり、医療保険の適用の対象となる訪問看護は、訪問看護指示書では週3回までの利用である。期限の到来ごとに、患者様が訪問看護の継続を希望する場合には、訪問看護ステーションの看護師から、主治医に交付を依頼する。主治医は、患者様の診療結果と、訪問看護師から提出された訪問看護計画書と訪問看護報告書をもとに、訪問看護の必要性の有無を判断する。
保健師
ほけんし
所定の専門教育を受け、地区活動や健康教育・保健指導などを通じて疾病の予防や健康増進など公衆衛生活動を行う地域看護の専門家のこと。
訪問エリア<訪問看護>
ほうもんえりあ<ほうもんかんご>
概ね2km圏内を主に自転車で訪問している。
訪問エリア<訪問診療>
ほうもんえりあ<ほうもんしんりょう>
概ね16km圏内を主に自動車で訪問している。
訪問リハビリテーション
ほうもんりはびりてーしょん
主治医が「訪問リハビリテーションサービスの利用が必要」と認めた方を対象としたサービスで、看護師や理学療法士など、主治医の指示に合わせて専門家がご自宅を訪問し療養上のお世話や診療の補助を行う。

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「み

民生委員
みんせいいいん
「当該市町村の議会の議員の選挙権を有する者」「人格識見高く、広く社会の実情に通じ、且つ、社会福祉の増進に熱意のある者」の中から都道府県知事又は政令指定都市若しくは中核市の長が推薦し、厚生労働大臣が委嘱することによって決定される。

「当該市町村の議会の議員の選挙権を有する者」と定められていることから法律で事実上の国籍条項が規定され、「日本国籍を持つ成年者」であることが要件となっている。
みなし訪看
みなしほうかん
[健康保険法の保険医療機関(病院、診療所、クリニック)に指定された医療機関は、介護保険法による医療系サービス(訪問看護ステーション、居宅療養管理指導、訪問リハビリ、通所リハビリなど)の事業者として、指定をされたものとみなされる]つまり…健康保険指定の医療機関であれば、そのまま訪問看護ステーションなどを行ってもいいということ。届け出不要となっている。
看取り看護
みとりかんご
終末期にある人が死を迎えるまで、できるだけ物理的、精神的な苦痛を緩和・軽減し、人間らしい生を全うしてもらうためのケアのこと。

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「め」の用語

免疫療法
めんえきりょうほう
免疫療法とは、免疫を担当する細胞や抗体等を活性化する物質を用いて、生体に本来備わっている免疫機能を操作・増強することによって、治療効果をあげようとする治療法。

現状ではまだ開発段階にある治療がほとんどである。
メタボリックシンドローム(メタボ)
「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、複数の病気や異常が重なっている状態を表す。

腸のまわり、または腹腔内にたまる「内臓脂肪の蓄積」によって、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病の重なりが起こっていることを示している。
メマリー
認知症の症状を軽くする薬で、アルツハイマー型またはレビー小体型認知症の治療に用いる。

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「も」の用語

申し送り
もうしおくり
業務の継続に必要な情報を後任者に伝えることで、臨床では看護師が自分の勤務終了時に、次の勤務者へ患者の状況を報告することを指している。申し送りには患者の個人情報が含まれるため、申し送りはナースステーションで行われるのが一般的。申し送りの方法は施設により異なり、申し送り時には、相手の理解度や患者の把握状況などをふまえ、必要な情報を整理することが求められる。

数値的なデータも含めて正しく伝えること、専門用語はなるべく使用せず、相手の理解度に合わせてわかりやすく伝えることが重要。

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「や」の用語

薬剤耐性
やくざいたいせい
薬が効きにくい状態になることをいう。
薬物療法/抗がん剤治療
やくぶつりょうほう/こうがんざいちりょう
がん細胞の増殖を防いだり、がん細胞そのものを破壊する作用をもった抗がん剤を用いた治療法。がんが増えるのを抑えたり、成長を遅らせたり、転移や再発を防いだり、小さながんで転移しているかもしれないところを治療するためなどに用いられる。

「化学療法」「分子標的治療」「ホルモン療法(内分泌療法)」が含まれる。
薬剤師
やくざいし
いつでも安心安全に医薬品を使用できるように処方箋に基づいて患者様のお薬を調剤して服薬方法や使い方を指導する専門家のこと。飲み合わせや副作用についてもわかりやすく説明している。
また、市販薬を対面にて説明、指導、販売を行い、健康に関する様々な相談に対応し健康づくりをサポートしている。
夜間せん妄
やかんせんもう
認知症患者に多く見られる症状の一つで、精神的な興奮状態に陥り、点滴を外したり暴れまわるといった症状が現れる。

認知症と併発させてしまうと、更に症状が悪化する場合もあるので注意が必要。脳機能を活性化させるようにすると、こういった症状は快方に向かうようになる。

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「よ」の用語

抑うつ
よくうつ
抑うつ(よくうつ、Depression)とは、気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。抑うつというだけでは原因不明の症状である。

うつ状態とは、状態像であり、抑うつの症状が精神状態の中心となっていることを意味する。
抑肝散
よくかんさん
やせ形でやや虚弱、腹直筋に緊張が見られる患者の痙攣、情緒不安、不眠、自律神経失調症、血の道症、夜泣きなどに用いる。元来は小児向けの処方だが、(量を調節すれば)同じような症状がみられる成人が服用しても問題はない。

近年の研究から、進行した「アルツハイマー型認知症」で起こる妄想や、徘徊、暴力などの抑制にも効能があることが知られている。また、ADHDやうつ病にも効能がある。

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「り」の用語

理学療法士/PT
りがくりょうほうし/ぴぃーてぃー
厚生労働大臣の免許を受けて、運動、および電気・光線・温熱・マッサージなどの物理的な方法を用いて、患者様の体の運動機能を回復させたり、機能低下を予防する役割を担う専門家のこと。

英語名、Physical Therapist の略から、PT(ピー・ティー)と呼ばれることもある。
療養通所介護
りょうようつうしょかいご
一般の介護施設では医療面での対応が難しい患者様を対象としたサービス。日中に施設に通ってくる患者様に対し、療養通所介護計画に基づいて、入浴、食事、排泄の世話などといった通常の介護サービスに加えて、看護師など医療ケアを行える職員が痰(たん)の吸引、人工呼吸器の操作などを含めた医療サービスも提供する。介護保険が適用される。
リンパ浮腫
りんぱふしゅ
乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、皮膚がんなどの治療による後遺症の一つで、手術時のリンパ節の切除や放射線治療などによって、リンパ液の流れが停滞し腕や脚がむくむこと。
リ・アセスメントシート
介護支援専門員が面接で得た情報と介護支援専門員の判断を記載することで自らのアセスメントを振り返るとともに、ケアプラン第2表の「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」を適切に導き出すことができる。東京都独自のもので、ケアプラン作成ツールとしての他に、ケアプラン点検や地域ケア会議、ケアマネ研修など幅広く利用されている。
リバスタッチ
認知症を軽くする薬で、アルツハイマー型認知症の治療に用いる。
リスパダール
現在の統合失調症治療において、ジプレキサ(オランザピン)と並んで、もっともよく使われている治療薬である。

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「れ」の用語

レスパイトケア
介護を要する高齢者や障害者を、一時的に預かって家族の負担を軽くする援助やサービスのこと。

レスパイトは息抜きの意味。
レセプト
患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書のこと。

医科・歯科の場合には診療報酬明細書、薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護療養費明細書ともいう。 医療機関内では単にレセということも多い。
レミニール/ガランタミン
ガランタミンはアルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬であり、日本では2011年からヤンセンファーマ株式会社より「レミニール(R)」の商品名で販売されている。

軽度および中等度のアルツハイマー型認知症に適応がある。

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「ろ」の用語

老健/介護老人保健施設
ろうけん/かいごろうじんほけんしせつ
ご入居の対象となる方はホームによって異なるが、概ね65歳以上で、自立の方から要支援、要介護の方まで幅広く入居することができる(「健康型」を除く)。また、空室があればすぐに入居することも可能。

日々の生活を快適に過ごせるようにサービスが配慮されており、居室は基本的に個室となり、プライバシーが守られている。設備が充実しているホームが多く、レストランやシアタールームなどホテルのような快適性を持つホームもある。最近では入居金0円や月額利用料が安価なホーム、医療ケアが充実しているホームなど様々なニーズに対応しているところも増えている。

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